lecture1 | 帰化植物の庭 | caption |
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色は赤と白、二色を繰り返し積み重ねて随分高くまで。それが二本。
頂点より登るくすんだ雲は無回転。
子どもだから収まることのできる少し飛び出した窓枠に腰掛け、祖母の教え通り本を読んだ後の目の保養として眺める景色はいつもそれだった。
煙突の手前には労災病院の緑の文字が、夜は光る。あそこで僕は生まれたらしい。
さらに手前に視線を引くと、つまり海からだんだん陸に入っていくと、テレビ電波でも飛ばしそうないかついアンテナが組み込まれた灰色のビルが黒い影だ。
そのビルの側に公園があることを知っている。
公園のベンチから見える大学の高い棟、僕の家を飛び越してもっと陸側。その上についた大きな(小さな)時計が、遊びの終わりを決めた。大きくジャンプしてようやく見えていたそれが、次第に背伸びくらいで見えるようになったころ、跳躍をやめ、視力の低下も進み、誰かのスポーツタイプの腕時計を掴み見るようになった。
やがて、公園にも行かなくなった。
建物、工場やビルに出入りする人を見かけることはあっても、彼らの性格や趣味などはわからなくて、結局、風景以外の機能を持っていなかった。
僕にも友人が何人かいて、時々思い出すことがある。
一人目の友人。彼の父親はくしゃみを我慢して肋骨が折れたらしい。
彼には、通信プレイでお世話になった。
朝起きてすぐに今日の夜なに食べたいか聞かれても、、
二人目の友人。石を投げたこと。当てるつもりのなかったそれが、彼の後頭部に当たったこと。歯を食いしばっていた。いちど口を開かないことを決めた人間が何か言葉を発するまで、僕は何もできないこと。
深く謝りたい。
歩き続ける彼の横を、僕も黙って歩くしかなかった。
つらつらと言葉には出ても他人の頭にその絵を浮かべさせることは難しい。
僕にとってはそのような街だが、徘徊する祖母にとってはまた異なる。
祖母も、ここで育ったらしく、祖母の父、僕のひいお爺さんは地主で、この辺りにいくつかの土地を持っていたそうだ。その名残が今も残っていて、僕はその中の1つで育った。
似たような景色を見て育った、似た者同士。
富栄養化した川に住む白鷺。
多分これはもう僕の話ではない。
昔から吹く、海からの風の話。
横浜⇄呉(直線距離658.5km)
*費用、所要時間は片道
・新幹線
費用:19,310円(のぞみ)
所要時間:4時間30分
新横浜駅⇄広島駅⇄呉駅(広島駅→呉駅は在来線)
*広島駅⇄呉駅間フェリー運行
費用:940円
所要時間:55分
・在来線
費用:2,410円(青春18切符等)
所要時間:約14時間
横浜⇄熱海⇄浜松⇄豊橋⇄大垣⇄米原⇄京都(降車不要)⇄大阪(降車不要)⇄姫路⇄相生⇄糸崎⇄海田⇄呉
・飛行機
費用:38,740円(当日、全日空)
所要時間:約4時間
横浜⇄羽田空港⇄広島空港⇄呉(広島電鉄 空港リムジン線 クレイトンベイホテル行)
・夜行バス
費用:約4,000~11,000円
所要時間:約12時間
横浜駅YCAT⇄広島駅南口⇄呉駅(広島駅⇄呉駅は新幹線の項を参照)
帰化植物の分類
帰化植物とは、野外で勝手に生育しているもののうち、日本国外から人為的な手段で持ち込まれたもののことで、現在日本国内で確認されている帰化植物は1000種を超えている。
矢田部良吉は「移生」、牧野富太郎「馴化」と呼びなおしたりしている。
①侵入の実態からの分類
【1】自然帰化植物
まったく気づかぬうちに侵入し、帰化状態になったもの。その侵入の時期は明瞭でないものが多く、厳密な意味(狭義)の帰化植物と呼ばれるグループである。
【2】逸出帰化植物
種々の目的のもとに輸入、栽培されていた有用植物が栽培状態から脱出して野生化したものである。日本への渡来時期が明瞭であり、「人為的帰化植物」とも呼ばれている。
②帰化の状態から
【1】定着帰化植物
侵入後、諸環境に適応し、永続的に在来種と同様に、野外において生育するもの。一般的に帰化植物として扱われる。
【2】仮住(生)帰化植物
発芽、生育状態になっても、気候、風土など順応できず、途中で枯死したり、たとえ開花したとしても結実できないで1~2年ぐらいのうちに自然消滅してしまうもの。
【3】予備帰化植物
限られた地域では自生するようになっているが、まだ一般に広く分布、生育しておらず「準帰化植物」と呼ぶこともある。
・侵入の時期からの分類
【1】史前帰化植物
文献上からは明瞭な記録されていなくても、古い時代(たとえば弥生時代以降など)に渡来し、帰化状態になったもの。一般的に帰化植物という際には含まない。
【2】準史前帰化植物
おそらく飛鳥、奈良、平安時代などから中国大陸などとの交易に伴い、有用植物(鑑賞用、食用など)として持ち込まれ、逸脱帰化状態になったと推定されるもの。
主な種類:ヒガンバナ、スイセン、オニユリ、シャガ、ハマダイコンなど
【3】近世渡来帰化植物
安土桃山時代から江戸時代に至る時期で、文献的にも国外からの植物の渡来が明らかとなっている時代。
主な種類:オシロイバナ、マツヨイグサ、シロツメグサ、シュウメイギクなど
【4】近代渡来帰化植物
幕末から明治維新を契機として、諸外国との交易が広く行われるようになり、これに伴って多くの外来雑草や様々な有用植物が侵入渡来を始めた時代。
主な種類:オオイヌノフグリ、ニワゼキショウ、コニシキソウなど
【5】現代渡来帰化植物
第二次世界大戦後から現在に至る時期。地球的な規模で帰化植物の国際化が進行している。
主な種類:ナガミヒナゲシ、オニハマダイコンなど
・主な経路
1.港(埠頭と関連施設)
2.空港(飛行場および関連施設)
3.税関及び植物貿易所
4.農事及び園芸試験場
5.植物園(公園)及び関係施設
6.薬用(あるいは有用)関連栽培試験場
7.牧場(種畜場)及び関連施設
8.養鶏及び養豚場
9.精米(製粉)場と関係施設
10.ゴルフ場及び関連施設
11.醤油あるいは豆腐製造工場(ダイズなどの)
12.毛織物工場
13.高速道路
14.動物園
15.園藝植物商関係及び関連施設
16.その他・塵芥処理場・埋立地・輸入貯木(石)場など
参考『エイリアン植物記 帰化植物の素顔と来歴』浅井康宏
メモ
埋立地は、海上に新しく作られた土地であるために、そのほとんどが裸地であって従来の植生などはない。さらに国際的な海上交易の要所として開発されているので、諸外国から多くの貨物船が往来し、大量の物品を揚げおろされている。(東京湾では毎日五百もの大型タンカーが出入りしている。)
以上の理由から埋立地、埠頭には外来の植物が数多く自生し、またそれらは風や動物、人、車などによって日本各地へと伝搬されており、至る所に根をおろしている。現在では、港湾地域の舗装、コンテナ輸送の普及などにより港湾部でみられる新たな帰化植物は減少している。
東京湾の埋め立ての歴史
1.浅瀬などに土砂を入れて土地を引き延ばしていくパターン
2.海などに土砂を入れて全く新しい「島」をつくるパターン
3.湿地帯や沼、池に土砂を入れて埋めてしまうパターン
工事の手軽さから3のパターンが一番多く、2のパターンは工事の難易度が高いために歴史としてもまだ新しい工事のパターンです。
「島」の埋め立てが最初に日本の歴史に出てくるのは1173年、平清盛が交易の拡大と風雨による波浪を避ける目的で築造された「経が島」とされています。
当時の工事は難航し、多くの人身御供があったと言われています。
埋立地の歴史は古くからありますが、特に江戸(東京)の埋め立ての歴史は1590年の江戸幕府時代から始まりました。
当時、江戸は経済の中心として人口が爆発的に増加。それに伴い、廃棄物、つまりゴミが大量発生していました。
江戸幕府はこの大量の人口とゴミの処理の為に埋立地の工事を開始したのです。
最初の埋め立ては江戸城の築城工事に伴う堀の掘削土を使用して丸の内、八重洲が埋め立てられました。
なんと、当時は現在の東京駅の八重洲方面あたりまで海だったそうです。
確かに八重洲には「洲」という水に関する漢字が入ってますね。
ちなみに埋立地というと、よくゴミを埋め立てたものとしてネガティブなイメージになりがちですが、
1:住居用途として作られた埋立地
2:ゴミの処理場として作られた埋立地
の二つに分けられます。住居用途の場合は山や大地を掘削した土砂を使用しますが、ゴミ処理の場合はゴミで直接埋め立てます。
江戸幕府の埋め立てでも、この「ゴミ」による埋め立てが行われました。
1655年、江戸中のゴミが「永代島」に集められるようになりました。
現在でいうところの東京都江東区永代に相当する地域です。
とは言っても、当時の江戸時代のリサイクルは非常に高度に機能していたため、ゴミと言っても貝殻などが多かったようです。
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昔の東京湾はもっと広かった?
さて、江戸時代から着々と埋め立てられてきた東京湾ですが、江戸時代と比べてどの位の変化があったのでしょうか?
なんと、現在の東京湾付近はほとんど埋立地だったのです。
元々の純粋な陸地は茶色の部分だけで、他は全て埋立地です。
公式なデータによると、2008年までになんと5,730ヘクタール、千代田・中央・港・新宿の4区を合わせた面積に匹敵する面積が埋め立てられました。
こちらは1896年の写真と現在の地図を比較したものです。
約120年の間に圧倒的な変化が起きています。
さて、ではどうして東京湾はこんなにも埋立地が増えたのでしょうか?それにはちゃんと理由があります。
まず一つは東京湾は非常に浅瀬なため、埋め立てがしやすかったためです。
2~4mの浅瀬が続く東京湾は非常に埋め立てがしやすかったようです。逆に、浅瀬のために大型の船などが入れなかったので埋立地を作ることによって、人の住む場所を損なうこともなく交易に適した土地を作れて一石二鳥だったようです。
二つ目の理由として、埋め立てに適した土砂を調達することが容易だったことです。
東京近辺は地層の関係で東京湾に堆積する土砂が多く、大型の船のために浚渫(しゅんせつ*海底や川底の土砂をさらうこと)をすることが多く、大量の土砂が発生していました。
また、お城の堀を掘ったり、大地を削ったり、川底を深くしたりなど、東京中を整備するにあたって土砂が大量にあったのです。土砂を処理しつつ、新たな土地を手にいれる。ここでも一石二鳥の埋め立てだったのです。
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埋立地って住居としてどうなの?
さて、近年では湾岸地域、シーサイドなど埋立地地域でのマンションをよく見かけるようになりました。
近年まで大量に使用されていた工業地帯や倉庫地域などが廃れて住居エリアとして再開発が進んでいることが原因です。
内陸では大型の土地を仕入れることが難しくなってきたディベロッパーにとって、埋立地の広くて安い土地はまさにうってつけです。
埋立地には高層マンションやタワーマンション、商業ビルが建てられる事が多いので、地盤改良が行われている場所が多くあります。
場所によっては液状化の可能性や、避難経路に不安がある場合もあります。
ハザードマップを確認し、どの程度災害リスクがあるか確認するのがお勧めです。
それでも魅力的な埋立地
場所によってはリスクのある埋立地ですが、デメリットばかりでもありません。
やはり大きな土地を再開発しているだけあって綺麗な区画のなかに新しい街並みが形成されていて、街並みは非常に綺麗です。
若い世帯も多く、非常に活気もあります。なんだかんだで首都圏へのアクセスが良いことも見逃せません。(月島、勝どきは銀座まで車で5分!)
さらに、再開発効果とオリンピック効果によって今後の土地の値上がりには期待が高まっています。
シーサイドビューと相性の良い高層マンションからの眺めは見事の一言です。
マンションジャーナルサイトから引用
https://kawlu.com/journal/2017/01/24/5001/
ハタケニラ
畑韮、学名:Nothoscordum gracile ネギ亜科ステゴビル属 常緑多年草
明治の中頃に鑑賞用の植物として輸入された北アメリカ原産のヒガンバナ科の多年草であり
第二次世界大戦後には東京や横浜などといった限られた地域にのみ見られていたが、
広島にある私の実家の庭にも生えており、祖母はそれを「ドンドロビー」と呼び、
抜いても抜いても生えてくる害草として大変嫌っていた。
そのことについて母と電話で話した後調べてみると「ドンドロビー」とは植物を表す方言だった。
「ドンドロ」とは雷の音から来た言葉で、雷「ドンドロ」が鳴る季節になると生えてくるものということらしい。
「ビー」は今のところ不明。
しかし、さらに調べていくと「ドンドロビー」とはハタケニラのことではなく、
「スベリヒユ」という別の植物のことだとわかった。
こうした方言、口語の伝達の仕組みについてはまだよくわからないが、
この「スベリヒユ」も抜いても抜いても生えてくる害草とされていることから、
同じような性質の害草を「ドンドロビー」と祖母が間違えてなのか(あまりこだわりがないだけか)、
そう呼んでいたのかもしれない。
母にそのことを伝えると、少しがっかりした、と言っていた。
柳田國男『海上の道』
人とズズダマ
岩波文庫pp259~pp286
あれ、あっちから上がっていった。
なんか逆に上がっていった。
ですよね
あれ、あれ、なんだ?
多分追い風に変わったんでしょう。
あれ、またこっち降りてきた。
向こう上がってこっちは降りてきて、、
ずいぶん頻繁に変わる
またこっちから降りてきた
きてる、きてる
後ろからもきてる。
広島からきたやつか、、
うん、、
いや、またB滑走路に変わった。
あっちからどんどん上がってる。変なの。
え?
あっちからどんどん上がってる、
向こうが、、A滑走路に変わって
また降りてきた
またB滑走路に
え、風が乱れてる東京
あ、三機降りてきた。
ソラシドエアーが降りてきた。
大量に来たね、いま。
うん
A滑走路からB滑走路に、風が南向きに変わったから。
うん
あ、キンクロ軍団が、キンクロ軍団が来た
カシャ(シャッター音)
あれ、、キンクロが
あれ、違う、スズガモかな。
スズガモが混じってるね
あのオスの口はスズガモだ
キンクロとスズガモが混ざっちゃった。
スズガモ?
降りてきた軍団スズガモだったんだ。
スズちゃんとキンちゃん
ああ、じゃあいま渡ってきたんだね。
背中が白くなってる。
ふーん
風強くなってきたね、、
あ、カイくんが二羽、カイツブリ
一羽寝てる。
カイくん少なくなっちゃったな
カラスも
正面の倉庫のあたりでホバリングしてたのもしかしたらオオタカかもしれない。狙ってるかもしれない。
そこつっこんだら面白いんだけどな。
なにがホバリングしてるんだろう。
あんなとっから降りて来るんだ
ビルの中突っ込みそう。
すごいな
いろんなとこから帰ってくる、こっちからこっちに、、
確かに
B滑走路はこっち?
こっち向きかな、確か、、
誘導灯は、、
(2019.10.8 東京港野鳥公園にて収録)